キャンプや登山などのアウトドアで使う調理器具として人気のシングルバーナー。
使う缶の種類や一体型か分離型か、など様々な種類がありますが、今回はコンビニやスーパーなどでも手に入りやすいCB缶(カセットボンベ)を使うシングルバーナーを紹介します。
レビューブログやYoutubeでの紹介動画、TwitterやInstagramでの投稿を見る事も出来るので参考にしていただければと思います。
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CB缶とは?
CB缶(カセットボンベ)はLPガスの一種で、液体化したガスをカートリッジに充填した状態で販売されています。一般的な家庭用カセットコンロに使うガス缶なので馴染み深いのではないでしょうか。
そんなCB缶のメリット・デメリットは以下の通りです。
シングルバーナーにはCB缶の他にもOD缶やホワイトガソリンなどの燃料に対応したタイプがありますが、CB缶が一番経済的で扱いやすいです。
登山で荷物をコンパクトにしたい、寒冷地で使いたいという方にはOD缶の方が向いていますが、キャンプや低山ハイクなどであればCB缶用シングルバーナーでも充分に使えます。
また、あまり知られていませんがCB缶にはミニタイプも存在します。登山用に荷物を出来るだけコンパクトにしたい時はこちらもおすすめです。
CB缶用シングルバーナーの選び方
キャンプで使用する場合と、登山で使用する場合かによって、求められる条件が少し違うと思うので、分けて解説したいと思います。
キャンプの場合
キャンプでCB缶用シングルバーナーの使用を検討する方が重視すべき点はこの3点。
使用する人数にあっているか
使用する人数が1人の場合、基本的にどのようなCB缶用シングルバーナーでも問題ないです。1人で荷物を運搬する事を考慮すると、できるだけ軽量かつコンパクトなものを選びたいところです。
人数が2人以上の場合、使用する調理器具が自ずと大きくなります。ですから①ゴトク径が大きいもの、②ゴトクが4本で安定しているor分離型で低重心タイプを選ぶことをおすすめします。
輻射熱対策出来ているか
ガス缶が過度に熱される輻射熱の対策についても考える必要があります。キャンプではご飯を炊いたり、長時間連続で使用する可能性があるからです。SOTO『シングルバーナー ST-301』の様に遮熱板がついているバーナーもありますが、ついていない商品もあります。
ただし、イワタニ『ジュニアコンパクトバーナー』の様に人気製品は互換性のある後付け遮熱板が販売されているので、必要に応じて装着しましょう。
防風性があるか
出典:楽天
バーナーヘッドやゴトクの形状によって防風性能に違いがあります。例えば写真のバーナーヘッドはSOTOの人気モデルST-310です。バーナーヘッドは山型、周囲に囲いとなるものが全くないので横から風が吹くともろに影響を受け、火が立ち消える可能性もあります。
こういったストーブを使う場合はウインドスクリーン(風防)が別途必要になります。
出典:楽天
一方、同じくSOTOのGストーブの場合、火口部分を3方向から囲っています。空いている1方向を風下に置くまたは自分がいるようにすれば風の影響はかなり抑えられます。
野外で使う以上、風の影響は避けられませんが快適に使うためにも防風性能は見るべきポイントです。
登山の場合
登山でCB缶用シングルバーナーの使用を検討する方が重視すべき点は、キャンプ用に上記で紹介した項目と併せて以下の2点も考慮に入れたいところです。
出来るだけ軽量なタイプ
出典:楽天
山道具はなるべく軽く・コンパクトにしたいですよね。基本的にCB缶用のシングルバーナーはOD缶用と比較して重くなりがちです。
CB缶用でも100g台の軽量タイプもあるので、OD缶用と比較検討してみるといいかもしれません。
不整地でも安定して置ける
小型テーブルを持っていく方はいいのですが、持っていかない場合はある程度不整地でも安定して置けるかどうかを考慮にいれましょう。
おすすめCB缶用シングルバーナー6選
これから紹介するCB缶用シングルバーナーにはそれぞれ違った特徴・良さがあります。あなたにぴったりのシングルバーナーが見つかりますように。
【オールマイティ】イワタニ『ジュニアコンパクトバーナー』
- 風の影響を受けにくいゴトクの形状
- ゴトクが大きめなので18cm鍋まで対応
- 遮熱版は無し
- しっかりしたハードケース付き
ソロ・複数人・キャンプ・登山・・・。どのシーンでも使いやすくオールマイティなシングルバーナーです。
ただし、ダッチオーブンは乗せられないのでご注意ください。
イワタニ『ジュニアコンパクトバーナー』の口コミ
最初に使うときに、何回押しても着火せず。外してみたら火花が飛ばない。ペンチで直してボンベをつけて着火したら60cmくらいの炎が1分くらい続いた。たぶん器具に付着していた不燃時の液化ガスが燃えたと思われます。屋外だったから良かったけど屋内だったらゾッとします。使う前に火花が飛ぶかよく確認してください。岩谷だから良いと思ったのですが残念です。
(追記1)利用し始めて大分経過しました。着火は怖いので毎回チャッカマンでやっています。コーヒー、ラーメンと安定して使えています。その後、遮熱板と網も買いグレードアップしています。安定しているので★2つから★3つに昇格です。
(追記2)1年以上経過して安定しているので★4に昇格です出典:Amazon
キャンプで使用しています。
色々な類似品みたいのが出ていますが、やっぱりイワタニは間違いないと思います。
作りもしっかりしていますし、バーナーも安定しています(イワタニのガスボンベを使用)
キャンプでチェックアウトが早い場合、テントの撤収などの時間を考えると焚火で火を起こすのが面倒なのでこのシングルバーナーで朝食を作ったりします。
また、チェックインして焚火を起こす前にコーヒーを飲みたい時などすぐにお湯が沸きます。
長くなりましたがキャンプには欠かせない道具です。出典:Amazon
【画期的デザイン】SOTO『G-ストーブ ST-320』
- 風の影響を受けにくい形状
- 畳むと厚さ25mmとコンパクトかつ丈夫なケース付き
- 380gと少し重め
画期的なデザインが目を惹く超薄型のシングルバーナー。
重量は重めですが、高い防風性があります。風防を持っていく必要が無いと考えるとコンパクトでいいですね。
SOTO『G-ストーブ ST-320』の口コミ
他にもシングルバーナーは持ってますが、コロダッチを購入したので輻射熱によるガス缶の爆発が怖く本商品を購入しました。
コンパクト収納などよく考えられたデザインですが、他の方も書かれてるように点火に難があります。
ちゃんとスパークはされてるので最悪ライターでつければいいですが商品としていかがなものかと…
あと、吹きこぼれた際に隙間などの掃除が意外と取りにくく面倒です。出典:Amazon
点火不良が多く報告されていますが、火花が飛ぶ位置が上になるように棒状の電極を丁寧に曲げると着火率100%です。
ボンベ側の遮熱板は風防にもなっていますが反対側はなにもありません。
アルミ板を加工して風防にしている人もいるようですが、私はもっと手軽にアルミ箔を使いました。
アルミ箔を2~3回折り長編となる片側を5mmから1cmほど折って引っ掛けられるようにします。
これだけでもぜんぜん違うので気になる人は試してみてください。
収納もバーナーと一緒に収められます。
無くしてもすぐに作れる!出典:Amazon
【ファミリー・グループ・登山向け】SOTO『レギュレーターストーブ FUSION ST-330』
- 分離型で輻射熱のリスク小
- マイクロレギュレーター搭載で寒さに強い
- 高い防風性能
- 大鍋も使用可能
ダッチオーブンなど大鍋を乗せられる程の安定感があるので、複数人の調理をしたい方におすすめです。
また、マイクロレギュレーターが搭載されているので寒さに強いのも特徴です。
SOTO『レギュレーターストーブ FUSION ST-330』の口コミ
CB缶が使えてボンベと分離式のシングルバーナーが欲しかったので、この ST-330を買ってみた。
はじめ五徳がグラグラ動いてしまって、これが正常なのか?と戸惑ったが、よく見てみると五徳を回し爪がロックの溝に落ちてから、もう少し回してやるとキュッっとしまり固定され、カチッって感じでは無いのですがグラグラせず固定されました。
火力も強火から弱火まで細かく調整が効き音も思っていたより静かで気に入っています。
収納袋は付属していないけど、畳むとコンパクトでいい感じ。
個人的にはホースがもう少し長いと完璧かなと。でもメインストーブになることは間違いないので満点かな。出典:Amazon
五徳がグラグラします。4本だから安定はしてますけどね。カチと固定されれば完璧なんですが左右に少し余裕を求めてあるのか4本とも同じですね。
火力は弱いと思ってましたが普通に強いですね。
買って損はないですね。Soto製のバーナーは殆ど所持してますが一番かもしれません。
ストームブレイカーはどんな場所でも使えますが火力が強すぎて弱火料理には向きませんのでこちらの方が応用力が効く感じです。
冬以外はこちらを使用する事にします。
グラグラなので☆ー1です。出典:Amazon
【キャンプのメインストーブに】SOTO『シングルバーナーST-301』
- 分離型で輻射熱のリスク小
- 大鍋も使用可能
- マイクロレギュレーターは非搭載
分離型で重心が低いので、大きな鍋でも安定して置くことができます。690gと重量があるので、登山というよりはキャンプでメインストーブとして十分使えます。
SOTO『シングルストーブST-301』の口コミ
岩谷のジュニアコンパクトに次いで2個めのシングルバーナー購入
Jrに比べて重いしかさばりますけど
それ以上に火力調整のしやすさのメリットが勝ちます。
ゴトクが大きいので均等に熱が伝わりやすく、火力調整もとろ火もしっかり出来たので
妻が使いやすいと喜んでくれました。
燃料の融通もできるのでJrコンパクトとの使い分けに最適な組み合わせだと思います。出典:Amazon
見た目通りカッコよく、使い勝手も良いバーナーです。
ただし、ソロキャンプ用のクッカーを使おうとすると、クッカーの外側を温めることになります。火が出るところの直径が大きく、持ち手まで温めてしまいます。ファミリー向けのクッカーがちょうど良いと思います。
出典:Amazon
【人気】SOTO『レギュレーターストーブ ST-310』
- マイクロレギュレーター搭載
- 遮熱版付き
- オプションでさらに快適に
- 風には弱い
マイクロレギュレーター搭載で寒さに強い一方、風には弱いので風防の用意をお忘れなく。
本体だけでは利便性が悪いのでオプションパーツの使用をおすすめします。
オプションパーツなどの詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
SOTO『レギュレーターストーブ ST-310』の口コミ
家やキャンプで使って大満足の商品でした。
デザインもカッコイイし使い方や収納も良かったです。
専用の点火スイッチは別で買いました。これは標準で付けてほしいくらい便利でした。
五徳のシリコンホースも付けたほうが良いと思います。こちらは専用の物ではなく、ホームセンターで内径4mmのシリコンホースを購入し11cm程度の長さに切って自分で付けました。
写真のCB缶に付けている物と下に敷いているトレーはどちらもダイソーで購入しました。500mlペットボトルカバーはマジでスーパージャスト。出典:Amazon
友達がイワタニのジュニア持っていて同じキャンプ時に安定して点かなかった中安定して使えて若干の冷え込みには強いという事を実感出来ました。点火スイッチと脚のシリコンチューブは必ず必要かと思いますが、買う価値有りの一品です。
何より、ツインバーナーよりこっちの方が使いたくなるもので。出典:Amazon
【ソロ・登山・サブストーブ向き】FORE WINDS(イワタニ)『マイクロキャンプストーブ』
- とにかくコンパクトで186gと軽量
- CB缶用としては最軽量モデル
- 大きな鍋は載せられない(遮熱板なし)
- しっかりしたEVAケース付き
CB缶で使えるシングルバーナーとしては最軽量クラスです。日帰り登山やハイキングであれば十分な使えるスペックです。
ファミリー・グループのキャンプでは、コーヒー用のお湯を沸かしたい時などのサブストーブとして重宝しそうですね。
FORE WINDS(イワタニ)『マイクロキャンプストーブ』の口コミ
コンパクトは良いが、その分、五徳が華奢。頼りない。
ソロキャンプには最適であっても、それ以上の鍋を置くと心許ない。風には弱いし、一度フキこぼしてしまうと簡単には再度火が付かない。
携帯性重視で、コンパクトなギアを選ぶよりも、
少し大きくてかさばったとしても、ストーブはしっかりした大きさを選びたい。出典:Amazon
旧モデルも持っているのですが、かなりコンパクトになりましたね。ケースも旧モデルのプラ製ではなくハードな布タイプに変わったことでカチャカチャ言わないので◎です。テン泊登山で使用しましたが、展開や収納も一瞬なのではかどりました。ゴトクの部分が小さいため、クッカーは選びます。ソロ的なものならOKでしょう。輻射熱はガス缶にモロいきますので、幅の大きなクッカーを長時間熱したり、鉄板的なものを使う場合は輻射熱対策をきちんとしてください!
出典:Amazon
まとめ
CB缶用のシングルバーナーを比較してみると、結構個性豊かです。
シングルバーナーをデザインで選ぶ方もいらっしゃいますが、機能がそれぞれ違うので自分に合っているかじっくり検討して長く愛せる逸品に出会えるといいですね。
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